ナチュラリー (スリー・ドッグ・ナイトのアルバム)
『ナチュラリー』 | ||||
---|---|---|---|---|
スリー・ドッグ・ナイト の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
ジャンル | ロック、ブルー・アイド・ソウル | |||
時間 | ||||
レーベル | ダンヒル・レコード | |||
プロデュース | リチャード・ポドラー | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
チャート最高順位 | ||||
| ||||
スリー・ドッグ・ナイト アルバム 年表 | ||||
|
『ナチュラリー』(Naturally)は、アメリカ合衆国のバンド、スリー・ドッグ・ナイトが1970年に発表したアルバム。通算5作目、スタジオ・アルバムとしては4作目に当たる。
背景
[編集]過去の作品と同様、他のアーティストのカヴァーを中心とした内容で[3]、唯一のオリジナル曲であるインストゥルメンタル「ファイア・イーター」はメンバーのうち4人が共作した。
アメリカ初回盤LP(DSX 50088)のジャケットは、見開きジャケットの片側が更に縦にも開いて、縦長のポスターが表示される仕掛けになっている[4][5]。なお、日本盤初回LPは普通の見開きジャケット仕様だったが[4]、2013年にユニバーサルミュージックから発売された日本盤紙ジャケットSHM-CD(UICY-75566)では、アメリカ初回盤LPのジャケットの仕掛けが再現された[6]。
反響・評価
[編集]本作はアメリカのBillboard 200で14位に達し[1]、1971年にはRIAAによってゴールドディスクに認定された[7]。本作からの第1弾シングル「ワン・マン・バンド」はBillboard Hot 100で19位に達し、続く「ジョイ・トゥ・ザ・ワールド」はHot 100で1位を獲得、『ビルボード』のR&Bチャートでは46位を記録した[1]。その後、「ライアー」はHot 100で7位のヒットとなっている[1]。日本盤LPは1971年2月25日に発売され、オリコンLPチャートで61位を記録した[2]。
Mike DeGagneはオールミュージックにおいて5点満点中3点を付け「スリー・ドッグ・ナイトはアルバムの大部分の曲で、1960年代末期の活気に満ちたグルーヴと開放的で広がりのあるフィーリングを1970年代に持ち込むことに成功しており、そのことから『ナチュラリー』の勢いは、アルバムからのヒット曲以外の部分にも及んでいる」「スリー・ドッグ・ナイトが送り出した、最もバランスの良い作品の一つ」と評している[3]。
収録曲
[編集]- Side 1
- アイ・キャン・ヒア・ユー・コーリング - "I Can Hear You Calling" (Pentti Glan, Roy Kenner, Hugh Sullivan, Domenic Troiano) - 2:58
- ワン・マン・バンド - "One Man Band" (Billy Fox, January Tyme, Thomas Jefferson Kaye) - 2:53
- アイル・ビー・クリーピング - "I'll Be Creeping" (Andy Fraser, Paul Rodgers) - 3:33
- ファイア・イーター - "Fire Eater" (Mike Allsup, Jimmy Greenspoon, Joe Schermie, Floyd Sneed) - 3:54
- キャント・ゲット・イナフ・オブ・イット - "Can't Get Enough of It" (Jimmy Miller, Steve Winwood) - 2:55
- Side 2
- サンライト - "Sunlight" (Jesse Colin Young) - 3:51
- ヘヴィ・チャーチ - "Heavy Church" (Alan O'Day) - 3:37
- ライアー - "Liar" (Russ Ballard) - 3:55
- 大いなる悲嘆 - "I've Got Enough Heartache" (Mike Kellie, Gary Wright) - 4:00
- ジョイ・トゥ・ザ・ワールド - "Joy to the World" (Hoyt Axton) - 3:38
参加ミュージシャン
[編集]- ダニー・ハットン - ボーカル
- コリー・ウェルズ - ボーカル
- チャック・ネグロン - ボーカル
- マイケル・オールサップ - ギター
- ジミー・グリーンスプーン - キーボード
- ジョー・シェルミー - ベース
- フロイド・スニード - ドラムス
脚注
[編集]- ^ a b c d Naturally - Three Dog Night | Awards | AllMusic
- ^ a b 『オリコンチャート・ブックLP編(昭和45年‐平成1年)』(オリジナルコンフィデンス/1990年/ISBN 4-87131-025-6)p.186
- ^ a b Naturally - Three Dog Night | AllMusic - Review by Mike DeGagne
- ^ a b 2002年リマスターCD(UICY-3374)ライナーノーツ(若月眞人、2002年5月30日)
- ^ Image for Three Dog Night - Naturally at Discogs - アメリカ初回盤LPの画像
- ^ ナチュラリー - UNIVERSAL MUSIC JAPAN - 2014年9月13日閲覧
- ^ RIAA公式サイト内SEARCHABLE DATABASE - 引用符付きの"THREE DOG NIGHT"と入力して検索し、過去の記録に遡れば確認できる